まずはジャケット(仮縫い)
という訳で、早速作業過程を画像も交えて綴っていこうと思います。
1ボタン、総裏、肩パット、センターベンツのなんちゃって毛芯仕立てのジャケットを作ろうと思います。まずは仮縫いからです。
仮縫い生地は日暮里で購入した1m/100円の、恐らく綿ポリ混紡の特価生地を使用しました。
身頃と袖と衿。左から順に
見返し、前身頃、細腹(さいばら)、後ろ身頃、内袖、外袖 です。
上の方にあるのは表衿と、斜めになっているのが裏衿です。
毛芯(モドキ)
左は胸増し芯、右はベースの毛芯。
ベースの芯が既に出来上がりで裁断してあるのはおかしいとは思いますが、横着者なのでとりあえずこれで。
◎毛芯(けじん)・・・ジャケットの前身頃の内部にあるパーツ。立体感を出したり型崩れを防いでくれたりと色々重要な部分です
これを一体化させて、
こんな感じに。真ん中の辺りがボコボコっとして上の方に大きなシワの様なものができていますが、完成した時にそれだけ立体的になります。
テーラーの方に見られたら雑過ぎてなんと嘆かわしいと思われてしまうのでしょうがスンマセンこんなんで勘弁して下さい。
前
デザインはセミノッチドラペルのシンプルな1ボタンで、胸ダーツを八の字型にとり
ゴージラインもやや高めにしてシャープな印象を持たせています。
2ボタンのつもりで作図したんですが、色々試してこのバランスで。
フロントボタンは25mmでジャケットにしては大きめのボタンを使う予定です。
箱ポケットは無い方が良いかな。腰ポケット位置は要調整。
◎ゴージライン・・・上衿と下衿の縫い目部分
◎セミノッチドラペル・・・ノッチドラペルに比べて下衿の角度を少し上向きにつけるので、上衿との感覚が狭くなりシャープな印象になる
通常の仮縫いだと衿やら前端や裾、袖口など折り返して作るんでしょうが
本番も切りっぱなし仕様にする予定なので断ち端は全て出来上がりの寸法です。
前肩あたりの袖縫い目にシワが寄ってますが、裄綿を入れれば問題ないでしょう。
◎裄綿(ゆきわた)・・・袖山の形を良くしたり丸みを出したりする為の付属
後ろ
うーんこのシワシワ。
右袖が若干前に出ているのは、袖付けで1cm前振りにしてる為です。
こうすると少しだけ腕が前に上げやすくなります。
(腕を下げた状態での袖の見た目の綺麗さを重視する場合は、通常通りに付けた方が無難です)
縫い目が黒く見えてるところは2本針4本糸のロックミシンで、左針糸の糸調子をわざと緩めにして20番のジーンズステッチ糸を露出させてます。
最近メンズのダークファッション系やらアルチザン的なブランドがよくやってる手法の猿マネです。
(ブラックジャック先生の顔の縫い目みたいでカッコイイ)
これ↓
とりあえず着用してみた感想。重い。
ジャケットなのに春物の革ジャンか、脱水したての服のような重さです。
仮縫いとはいえ、毛芯の部分まで共布で作ったせいか。
【修正点】
・袖丈が長いので1cm短く
・背幅が足りていないので背幅線で5mm追加
・毛芯の面積をもっと少なめに、軽く仕立てることを意識する
・前端からヘムラインの繋がりをもう少しシャープに
・胸ダーツをもう少し脇側にずらす
◎ヘムライン・・・裾線のことです
本番の生地は綿100%のツイル的なやつ(カツラギ?)で作る予定です。
染色素人が適当な配分で染めた生地なのでムラが出まくっていますが、それが逆に良いんじゃないかなぁと思っております。
こんな感じのブログを細々書いていこうと思いますので、宜しくお願いします。