コンフォートパーカー(仮縫い) その2
前回更新時に週末更新予定!とか書いたのに2週間以上も放置してしまいました。
ビッグフードブルゾン改め「コンフォートパーカー」の続きです。
comfort=快適、つまりは快適パーカーです。
あまり変わり映えしませんね。具体的に何が快適かというと
・アクションプリーツ(以下AP)による袖稼働域の広さ
・前振り、肘にタックを設けた曲げやすい袖
・小雨が降った時などに便利なフード(あくまで綿素材なので防水性はお察し)
・大型のアウトポケット
・ゆとりあるシルエット
こんなところでしょうか。
透湿防水仕様の本格的な機能アウターには及ぶべくもありませんが、綿素材の気軽さやタフさが売りという感じです。
フードは機能的というよりは意匠としての意味合いが大きいですね。
伸縮素材を使用すれば簡単に動きやすくできますが、アナクロなAPやパターンの工夫でも充分動きやすい物ができるぞ、
という私のエゴが詰まっています。
肘タック追加
後ろ
フード内側の黒いのは接着芯
首に沿う立体的な衿部分
前回の仮縫いからの改良、変更点は
・モッズコートや作業着にもある肘タック追加
・より立体化したフード
・AP平ゴム留め位置の調整
・着丈(短く)、袖丈(長く)の寸法調整
着丈が短くなり活動的な見た目に。他にもプリントやポケットのサイズ等全体的に微調整しました。
特にフードは見た目あまり変化ありませんが、5回程仮縫いをしたのでかなり立体的になりました。
課題だった衿ぐりのゆとり不足も解消です。
問題は脇下AP。腕を上げた後、生地の戻りが上手くいかず脇に収まりません。
通常のAPは一方向への動きに対応していますが今回は二方向。
少々野心的過ぎたかも知れません。
平ゴムをこれでもかと言う程縫い付ければある程度は改善出来そうですが、方法を変えた方が良さそうです。
(やはり脇に生地が重なると蒸れるので)
なので画像の様な脇から袖まで1枚接ぎのパターンに改良しようと思います。
「衣服解剖学、人体構造・美的要素・パターン」なる本を図書館で見つけ、丁度これに近い事が記載されていたのでそこからヒントを得ようと思います。
人体の骨格、筋肉、皮膚の流れ、神経線の配置図など医学的見地からパターンを編み出そうという、まぁ~大変アカデミックな本です。
(人体から皮膚を剥いでパターンのように平面化するという凄い事をしています)
内容がディープ過ぎて、正直読み進めるだけでも困難ですが頑張ります。