自作1/2メンズボディ
1/2サイズのメンズトルソー(またはマネキン)ってなかなか売ってないんですよね。
たまにそれっぽい物見つけてもキッズサイズだったり。
自作出来ないかと思ったら、似たようなことを実践されてる方が。
簡易自分サイズトルソーの作り方 #project|むらさき|note
手順は人体の3Dモデルを作り、積層して形作る為に断面形状を保存。
その形状に合わせ発泡スチロールなどをカット、という流れ。具体的には
身体測定
↓
makehuman(人体の3Dモデルを作るフリーソフト)
ボディの元を作る
↓
不要な部分をカット
↓
断面形状が表示できる3DCADソフト(Fusion 360+Slicerなど)
今回はFreeCADというフリーソフトを使用、断面図を保存
↓
プリントアウトして1枚ずつカット、この流れで作りました。
レーザーカッターを使う場合、断面のデータを作る必要があるけど
手で裁断する場合、断面図を1枚ずつスクショ→プリントアウトでも作れるので
3DCADソフトの使い方が分からなくても何とかなりました。
まずはmakehuman。このソフトは割と簡単に使える。
細かに数値入力でき、各部の膨らみや反りを再現できるところは良いんですが...
一番重要な肩傾斜をいじれないのが痛い。自分は怒り肩なので本当は肩先を上げたい。
次はMeshmixer。
makehumanで作った人体から不要な部分をカットしていきます。
フードを被せたいので頭部は残しました。首もうちょい長くした方が良かった。
最後はFreeCAD(0.19)。
Draftからグリッドを表示し、グリッドが人体の背景に来るよう調整。
この手のソフトで有名なFusion360は、アカウント登録とかお試し期間による制約があり敬遠。
左端のプロパティ、Placementから
パラメータを入力して人体の位置・角度の調整。
そして人体の底部から1枚ずつスクショ。アナログですね。プリンターでの出力は
97%に縮小、20.3×25.4cm、写真をフレームに合わせるON
フチなし全面印刷OFF(こうしないと何故かモノクロで出力されない)
これで目的のサイズになってるか、印刷されたグリッドで確認。
当然サイズによって拡大縮小の数字は変わりますが一応備忘録として。
プリントアウトした断面図をカットし、1cm厚の発泡スチロールに貼り付けまたカット。
中心にパイプを通す穴を開ける。
ガーリックチップみたい。
断面形状がほぼ変わってないとこは2cm厚の発泡でも良かったですね。
ポイントはお尻の割れ目や、肩甲骨が出ている部分の凹凸を減らす事。
凸は削らず凹を埋める感じで。
使用した道具。20mmポンチ、ダイソーの発泡スチロールカッター、外径22mm・内径16mmの塩ビパイプ。
文化の1/2ボディの土台のパイプがすっぽり収まるサイズです。
91×91cmの発泡から裁断し、これだけ残りました。
20mmの穴に22mmパイプを入れる訳ですが、発泡が縮んで良い感じに固定されます。
そしてこんな感じに。頭部がスリム過ぎた。
胴体の段差の無さに比べ、肩からアゴにかけての解像度の悪さよ。
場所のよっては5mm厚に変えたほうが良かった。
紙粘土で表面を滑らかにして布で覆って...と思ってたけどそう簡単にいくかどうか。
上:文化の1/2ヌードボディ(レディース)
下:今回作った1/2メンズボディ
レディースの状態では想像がつかないけどやはりフードが窮屈だった。
肩幅で見え方が変わる。また頭部がある方がより着用時のイメージが掴みやすい。
全体のバランスを取りやすいというか。となると脚も欲しくなりますね。
胸がないので生地がストンと落ち、デコルテの見え方も変わった。
この状態ではトルソーのようにピンを打ってドレーピング、という訳にはいかない。
発泡の側面に綾テープでも巻き付ければピンを刺せるかな?
現状でも布の使用量を抑えつつザックリと確認できるので
完成度の低いパターンの様子を見る手段としては悪くないです。
上半身は肩の形状などの再現が難しいけど下半身、パンツトルソーなら実用的な物が作れるかも。
トルソーはあれどパンツトルソーまで持ってる人は少ないでしょうし。
そんな感じです。
※7月20日追記
ルックバック、読みました。眩しさと切なさにパラメータ全振りしたようなお話だった...
未読の方はぜひ。