洋裁日記

洋裁が趣味の千葉ロッテファンが、作業過程などを載せます

モッズコート(仮縫い)その3

はい、久々モッズコートです。

前回の仮縫いから全体的に変え、みんな大好きドロップショルダーになりました。

腰ポケットのフラップはつけ忘れました...

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ゆとりがあるシルエットの服って人が着た画像じゃないと良さが伝わらないんですよね。

この画像だけだと「なんかストンとしてる」って印象だけになっちゃうかも。

けれどむしろ細い服より良い感じのバランスに仕上げるのが難しいのです。

という訳で着用して写真を撮りました。

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我ながら良い感じに求めていた不審者感が出せていると思います。

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袖丈を4cm前後足したい。

着丈はいまいち最適解が解らなかったので、ガッツリ長めにしています。

10cm前後短くなる予定。

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この横から表情が窺えない感じが良い。

ちょっとフードだぼだぼしてますね。

肩の辺り微妙にぽこぽこしてるけどこれくらいは許容範囲なのだろうか?う~ん...

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『こんなに腕が上げやすいぜ!』 の図。

 

前回のモッズコート(仮)の袖はブルゾンやライダースに近い、スッキリと見せる為の袖でしたが、

今回は袖山を低くし、ピボットスリーブという昔のハンティングJKTなどで用いられた袖にしました。

オリジナルのM-51やM-65もピボットスリーブぽいっちゃぽい感じですし、

軍物でも用いられてるディティールなので相性は抜群です。

 

実験の為左右で袖のパターンを変えてます。

ドロップショルダーなので肩は原型のショルダーポイントから6.5cm程出しています。

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こっちが3枚袖。前肘のあたりに絞りを入れてるので袖がくの字になってます。

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こっちは2枚袖。モッズコート本来の袖に近いイメージです。

 

この袖は国立図書館デジタルアーカイブで見つけた『新撰現代洋服裁断製図集』

という古い製図集を頼りに引いたものです。

奇しくも今回の元ネタM-48と同じ年(1948年)に出版された本らしく、不思議な巡り合わせです。

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2枚袖。こっちの方が自然なゆとりで良い感じ。

内袖の地の目が倒れてるのは、腋に来る部分をバイアスにした方がより腕が上げやすくなるのでは?

と思ったからなのですが、ここまでしなくとも良かったかも。 

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3枚袖。前肘のあたりに絞りを入れて細めに。

狙った結果は出せてはいるけども、なーんかこの細いパーツが不自然で

我ながら素人臭いパターンです。

2枚袖に比べて細くなってるので折り伏せも出来ないし...ボツ!

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これがM-48の前袖。通常のシャツスリーブと違い腋の辺りが尖ってるのがわかると思います。

これがあるお陰で腕が上げやすい。

腋に余分に生地があるので着心地が良くないと思われがちですが、

腕を下げるとこの部分はパタッと畳まれるので意外と違和感なく着れます。

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因みによくある普通のシャツスリーブはこんな感じのパターンです。

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袖付け線が前後で重ならないようになってるも、モッズコートの素晴らしいディティールの一つです。

前後の縫い代が避けられているので厚み分が軽減されよりフラットに、さらに縫製もしやすい。

地味だけど効果的な工夫です。

 

縫い代が重なってる部分のステッチがヨレてしまいました。

今回は脇縫い代を前側に倒したけど、後ろに倒した方が良かったか。

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立体的な脇。

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身頃側の生地が引かれてしまってるので袖側に微調整が必要です。

アームホールと袖を同寸にして縫い合わせてますけど、

身頃が引いてるあたりに若干いせ分量を足せばなんとかなる...はず。

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フードも変わってないように見えて全体的に変わってます。(前回の方が良かったかも...)

ドローコードはこんなに垂らさないかもしれませんが、

おさげを前に垂らしてるみたいでなんか好きです。

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高さがあって、端布?部分が付いたフードを作るといつもこの症状に見舞われますが

前中心でゆとりが不足しているので、グシャっとした感じになっちゃうんですよね。

要修正。

ファーはM-65っぽい「良い意味で」安っぽいアクリルファーがあったらつけたいな。

 

 

モッズコートを持っていないので古着屋に行って試着したり

少しだけ見て回ったりしたんですが

意外にもユニクロのブロックテックモッズコート、なかなか良さ気でした。

 

ゆとりあるシルエットながら普段着としてやり過ぎじゃない感じで

透湿防水素材で機能性もバッチリ、色味も安っぽくなくてGOOD

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エストのコードは内側にあります。

折角の防水生地に鳩目を打ちたくないからでしょうか。

裾のコードやフィッシュテールのホックも取っ払われてますが

生地感と相まってよりミニマルに感ぜられ好印象です。

 

フードも大きめ。中にパーカーのフードも余裕で被れるくらい。

ポケットのフラップもちゃんと返しが付いてます。

先ほど書いた袖付け線の部分も前後で重なりを避けていて、しっかり見てるなあと。

 

気になったのは袖口のボタンがちゃちな事くらい。

ライナーがついてないのはインナーダウンでも買えと言う事か。 

とりあえず、あれはいい物だ!と言っておきましょう。

 

 

 

 

前回モッズコートの仮縫い更新したのはまだ交流戦の頃、

今期のマリーンズにまだ希望が持てた頃ですね...

 

ともあれ先日の2018年ドラフト会議も終了、ロッテはかなり勝ち組じゃないか?

というのが識者の方々の見解だそうで。やったぜ!

 

毎年恒例、12月初めに出る

ロッテ新人選手が本社工場見学、

ドラ1藤原「パイの実が64層と知り驚いた」

このクソどうでもいい記事が今から楽しみです。

 

まあ数年経たないと本当の結果なんて分かりませんが、

平沢・藤原・安田の上位打線が実現したらと思うとポジが止まりませんね。